The result of revenge [ディアラバ]
第6章 Casual everyday~何気ない日常~
「さぁ、貴女も早く席に座りなさい」
と、自分の席に座りながら言うレイジさん
私が空いていた席に座ろうとすると、
「ねぇ、どうしてシュウとスバルの隣なんですか?」
すかさずカナト君が言った
今にも怒り出しそうな震えた声だった
「...え」
「カナト、どうしてもこうしてもないですよ、そこが丁度空いているからです。理由なんてありません」
私が返事に困っていると、レイジさんが代わりに答えてくれた
「ったく、めんどくせぇなーカナトは...さっさと食っちまおうぜ?」
「そうそう♪もうユウラちゃんはレイジのモノなんだし、どうだって良いじゃない」
アヤト君とライト君は早くこの時間を終わらせたいのだろうか...ひどく落ち着かない様子でいる
シュウさんに至っては座ったまま寝ているし...
スバル君なんか、今にも暴れだしそうな顔してる
どうしてこんな雰囲気なんだろう
兄弟なのに...
ふとカルラさんとシン君の顔が浮かんだ
気まずい雰囲気のまま私は席についた
それでも料理はとても美味しそうな匂いをさせている。そこはやっぱり人間の感覚なんだ...
お腹が空いている
「オマエ、腹減ってんのか?」
突然スバル君が話かけてくる
「え!あ、うん」
スバル君とはあれから会っていなかったから、何かすごく気まずい...けど、何だか普通に話しかけてくれた事に安心した。
「では、頂きましょうか」
レイジさんが仕切ると、皆黙ったまま食事を口へ運ぶ
誰も喋らないし、何か雰囲気悪い...
私が昔経験した食事の風景とはかけ離れていた
ふとレイジさんと目が合う
レイジさんは〝ほら言ったでしょう〟と顔で私に言っている様だった...
けど、今は私もお腹空いているし、食べようかな
そう思って、食事を始める
「...ん、美味しい...」
どの、料理もとても美味しい、
お腹が満たされると、どこか別の場所まで満たされている感じがした。
しばらく黙って食べていると、
「レイジが料理までやっちゃうからさ、ボク全然ユウラちゃんにアピール出来てないよねー」
突然話し出したのはライト君、
それにすかさず突っ込んだのは、スバル君だった
「ライト、オマエにアピール出来る所なんてあんのか?」