The result of revenge [ディアラバ]
第14章 New relationship~新しい関係~
「…うるせぇ!このオレ様が嫉妬してるってーのかよ?」
「ええ。私にはそう見えましたが?」
アヤト君をからかうのを楽しんでいる様にも見えるレイジさんの表情…
「アヤト君はユウラちゃんの事、自分の所有物だってずっと思ってたもんね~?」
「僕にもそう見えていましたけど」
「…んだよ、意味わかんねぇ!ライトもカナトも、レイジが来た途端に態度変えやがって」
アヤト君はカナト君の側から離れ、リビングにあるソファで横になった
「マジでイライラしやがる…オレ様はもう寝るから、お前ら全員さっさとどっか行きやがれってんだ!」
そう言って目を閉じた。
「あーらら、いじけちゃった。単細胞はこれだから面白いよね~。ボクも何だか飽きてきちゃったし、部屋でのんびりしようかな。じゃ、ユウラちゃん?お・や・す・み♪」
意味深な表情をしたライト君が私の側へと近寄り、顔を近づけ、私の唇に指でちょんっと触れると、何だか満足そうに鼻歌を歌いながら通り過ぎて行った
「うわ…相変わらず気持ち悪い事を平気でやります。僕には到底真似出来ません…」
カナト君がそう言うと、レイジさんもそれには同感な様で…
「全く…」
と、ため息混じりに言った。
「ま、でもほら、そこがライト君の良さでもあるんだから!2人共そんな顔しないで?ね?」
少し重たくなりそうな雰囲気に、居たたまれなくなった私は、何故かライト君のフォローをしていた
ちらっと横目でレイジさんの表情を見ると、それはもうなんとも言えない表情で…
目が合う前に視線を逸らした。
「ねぇレイジ。」
「何です?」
「僕お腹空きました。何か甘いものが食べたいです」
「カ、カナト君てば…相変わらず自由…」
「はぁ…。カナト、ふざけた事を言っていないで貴方も部屋へ戻ったらどうです?ユウラの話は終わったのですから。」
レイジさん…そんなこと言ったらカナト君が…
私は次の展開がどうなるのか安易に想像出来た
けれど次の瞬間、
「つまらないですね……。ちょっと邪魔しようと思いましたが気が変わりました。さ、行こう?テディ」
そう言って立ち上がり、リビングから出て行ってしまった。
「あれ。カナト君怒ると思ったんだけど…」
「そうですか?毎回何かにつけてヒステリック起こす訳ではありませんよ」