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The result of revenge [ディアラバ]

第9章 Confrontation~向き合うこと~




それは、レイジさんの側に居る様になってからすぐの事だった。私が色々とレイジさんに聞きたい事を聞いていた時の事...

レイジさんが私に問い掛けた

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「では、私から一つ質問させてもらっても良いですか?」

「...はい」
何だろう...何を言われるのか、少し怖い

「ユウラ、貴女の真実を...貴女から打ち明けられるその時が来たら、私だけに全てを教えてくれませんか?」

「レイジさん...」
やっぱり何か勘づいていたんだ...けど、それをむやみに詮索しなかったんだ...
あぁ、やっぱり私はレイジさんの側に居たい。

「分かりました...その時が来たら、レイジさんだけに伝えます」


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そう約束した。
だから、ごめんねスバル君...今はまだスバル君には、始祖の血のせいでいつも通りじゃない事までは、話すことは出来ないんだ。

私が嘘をついて『いつも通りだ』と言った事に対して、スバル君は多分気が付いてる

「あのなぁ...オマエ、あの時オレが言った事分かってねぇだろ」
そう言い始めた...
確かにそう。スバル君は私を心配してくれていて、強がるなって...素直になれって言ってくれた。

「分かってる。ううん、今なら分かる...けど──」

「〝レイジさんが〟...とか言い出すんだろ?」

「...っ、あーもう!スバル君てば、すぐそうやって私の喋ってる途中で遮るんだから」

「いい加減、誤魔化すなよ。」

「別に誤魔化してなんかないんだけど」

バルコニーから、外を眺めていた私は、体勢を変えて、スバル君の方へと向く。
これから言いたいことを悟ったかの様に、スバル君もまた私の方へと向く...

スバル君の表情は、暗くてよく見えない
少し黙ったスバル君の顔を覗き込む様にして
「何?急に黙っちゃってさー」
と、やっぱりいつも通りとはかけ離れたテンションでいる私。

すると、スバル君は

「もう...我慢なんかしねぇ」

「えっ?!ちょ──」

正面から強く抱きしめられる
強く香るスバル君の匂いと、抱き締められている腕の強さに、私は驚く...

「急にどうしたの?...ちょっと痛いよ...」
胸の中に埋もれながら、けど、スバル君の腰の辺りに手を添えて、少し突き放そうと力を入れながら話す



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