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The result of revenge [ディアラバ]

第9章 Confrontation~向き合うこと~




半分残る始祖の血...
今の私は、その事がどれ程の意味を持っているのか、そこまでは考えなかった。

どの位バルコニーに居たんだろう...
しばらくすると、私の方へと近づいてくる気配、
それは多分スバル君だ...
そこまで分かるなんて、やっぱり影響されてるんだね、私。

この間の事、スバル君と話しなきゃな...
そうふと考えてた時、

「ユウラ、んなトコで何してんだ?いつも通り部屋に引きこもってると思ったのによ...」
そう言いながら、バルコニーに来ると、椅子に座っている私を通り過ぎて、手すりに背中をつけて寄りかかり、私の方を見るスバル君。
相変わらずポケットに手を入れている

「スバル君こそ珍しいじゃん、わざわざバルコニーに来るなんてさ」
私は月明かりに照らされたスバル君の髪の毛が綺麗だと一瞬思った事には触れずに、普段より平然と喋る。

「まぁな。...つぅか、別にオレは好きで毎日引きこもってる訳じゃねぇ!オマエ、オレをバカにしてんのか?」

少し落ち着かない様子のスバル君。
多分ヴァンパイアも、すぐそこに迫っている〝月蝕〟に翻弄されているんだ...

「別に馬鹿になんかしてないし」

「してんだろ」

「してない!」

「いや、した。」

終わりのないやり取りが何度か続いた後...

「ふふ...」
「ちっ...」

同じタイミングで笑った。
目が合った瞬間、スバル君は私の方を見ながら、片手を手すりに置き、言った

「ユウラ、こっち来いよ」

「別にいいけど?」
そう言って、椅子から立ち上がる。
自分でもおかしい位に素直で居られている事に驚く...

スバル君の隣に行き、手すりに肘をつき外の方を眺めた
スバル君は体勢を変えずに、そのまま少しの沈黙が続いた...

そして、先に口を開いたのはスバル君
「なぁ、さっきから感じてたんだけど...オマエ、何かいつもと雰囲気ちがくねぇか?」

───まぁ、そうだよね。分かるよね。

何だかんだいつも私の事を見ていてくれてたスバル君だもんね...けれど、私は
「そお?いつも通りだと思うけど」
そう返してしまう。もちろん打ち明けるのが怖いとかそうゆう事ではなくて、


やっぱり、始祖だった事を一番に話さなきゃいけないのは、他でもない

──レイジさん──

2人で交わした約束だったから...

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