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The result of revenge [ディアラバ]

第9章 Confrontation~向き合うこと~




スバル君が部屋を出て行った後
再び頭に浮かぶのは、レイジさんの事。
スバル君に気を紛らわせてもらったはずなのにな...


ねぇ、逢いたいよ。
レイジさんの声が聴きたい。

自分から出て行ったのに、何をずっと同じ事を考えているんだろう。

レイジさんの手に触れられて、そして側でその顔を見つめていたい...

どうしたら素直に気持ちが言えるのかな?
ヴァンパイアにも〝愛〟は芽生えるものなのかな
何度も何度も同じ事を繰り返し自分に問う。
無駄な時間を過ごしているのは分かってる...
けど、早く覚悟を決めなきゃならない。



私は次の日も、その次の日も、学校へは行かなかった...皆が居ない間何をしているかと言えば、部屋にこもってただ本棚にある本を読んでいるだけ。
それでも、やっぱりレイジさんに少しでも逢いたいと思ってしまっていた私は、皆が学校へ行く時にだけ、リビングへと行き、見送りだけはしていた。

そんな私を心配してなのか、何なのかは分からなかったけど
時折、学校から帰ってきた後、アヤト君やライト君が、ちょっかいを出しにいきなり来ては、ただからかって去っていく。それの繰り返し...

スバル君は、あの日以来私の所へは来ていない。

今日も私は起きてから、皆が学校へ行く頃を見計らってリビングへと下りていく
もちろん、レイジさんが一番最初にリビングに居るのを知ってるから、他の兄弟達が一人でもリビングへ下りていくのを確認した後に...

リビングへ行くと、そこにはレイジさんとカナト君が居た
レイジさんはいつも通り、ソファーに腰掛け紅茶を飲んでいる。カナト君はリビングの奥にある階段に座り、テディを抱きしめながら俯いている...寝てるのかな?
珍しい組み合わせだったし、レイジさんの他に居たのがカナト君だったから、私はドアを閉めてその場で少しだけ立ち止まる...

アヤト君や、ライト君ならすぐに私に構って来るから、会話も出来るけど...今この状況だと物凄く気まずい。

静まり返っている空間。レイジさんの淹れた紅茶の香りに、私は胸の中がギュッと締め付けられ高ぶる

目を合わせたらどうにかなりそうで、私は二人には声を掛けずに窓際の方へと向かう

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