The result of revenge [ディアラバ]
第9章 Confrontation~向き合うこと~
最初にたどり着いた部屋は、アヤト君の部屋。
これって、アイアンメイデン??...けど、部屋は意外と綺麗にしてるんだね。
それから、カナト君の部屋...
なんだか、子供の部屋みたいに少し散らかってる。
その後も私は自由に屋敷中を歩き回る
ここは、ライト君の部屋かな?すぐに目に付いたのは緑色のカーテン。
それから、ここは...多分シュウさんの部屋。
上着がベッドの上に脱ぎっぱなしにしてあるし、シュウさんのいい匂いがする...
最後に見つけたのは、スバル君の部屋──
「わ...壁が少し壊れてる」
すごく散らかってるし、カーテンもボロボロだ...
スバル君...どうしたんだろう。
私を心配してくれたり、優しさをくれるスバル君なのに...
確かに少し乱暴な所はあったけど。
想像と違った部屋に、私は驚いてしまった...
「けど、棺桶だけはとってもキレイ」
ほのかに香るスバル君の匂いに、少しだけスバル君の事が知りたいと思ってしまった。
それは、レイジさんに対する想いとはまた別の感情だった────
一通り屋敷を歩き回ったからか、少しお腹がすいた私は、またキッチンへと戻った。
キッチンにあるテーブルへと腰掛け、肘を付く...
「はぁ...。」
それはとても深い溜息
私の目に焼きついていた、レイジさんが料理をしている姿を思い出してしまったから...
せっかくの食欲も忘れるほどに。
どこへ行っても、何をしていても、レイジさんの事ばかり...
椅子に座ったまま、自分のレイジさんへの想いを再確認していた。
すると......
「...おい。」
突然後ろから聞こえた声
私はあまりに突然聞こえたその声に、身体が跳ねる
「わぁ!!」
そのまま声のする方へと顔を向ける
そこに居たのはキッチンの入口の柱に寄りかかりながら、私の方をじっと見つめているスバル君だった...
「す、スバル君!?!?どうしたの、学校は?」
驚いた動揺が収まらないまま、スバル君に問いかける
「大声出しながら、んなアホ面すんなよ」
スバル君が少し笑った様に見えたのは気のせいかな?
髪の毛で顔が隠れていて、ここからだと表情まではよく見えない。
「アホ面ってヒドイ!...じゃなくて、学校は?って聞いたんだけど...他の皆はもう帰って来たの?」