The result of revenge [ディアラバ]
第9章 Confrontation~向き合うこと~
翌日、私を起こしに来たのはアヤト君だった。
「おい起きろ!!......
ちっ、まだ寝てやがるぜ、どんだけだよコイツ」
......
「起きろって言ってんだよユウラ!!...オマエ、オレ様がわざわざ来てやったってのにムシか?」
「......んん?...アヤト君...どうしたの?」
まぶたが重い。
目を擦りながらも、声でアヤト君だってすぐ分かった私は、少し安心した
レイジさんが起こしに来ていたら、とてもじゃないけど顔を合わせられない...
「どうしたの?じゃねぇ!!さっさと起きやがれってんだ!...ったく、いつまで寝てんだよっ!」
アヤト君はそう言いながら、まだベッドで横になっていた私を、無理やり起こして座らせ、アヤト君もまたベッドに座り込む
「アヤト君、おはよう」
アヤト君の顔を見ながら言うと、何だか不思議そうに私の顔を覗き込んできた
「なぁ、オマエ泣いたのか?」
「え...、どうして──」
「やっぱりな、目が真っ赤だぜ。レイジと何かあったのか?」
いつも怒ったり、イライラしてばっかりのアヤト君が、もしかして私を心配してくれてる?
「んー、まぁちょっとね...」
私は身振り手振り平然と見える様に、曖昧な返事をした
「おかしいと思ったんだよな、さっきあのシチサンメガネがオレ様に、オマエを起こして来いって言ってきやがったし」
すごく不満そうな表情をして喋っているアヤト君、私が何も言わずにいると、続けて話す
「だってよ、オマエはレイジんトコに一緒に居ると思ってたんだぜ?でも、今ココに居るって事は、昨日は別々に寝たんだろ?」
何だか今日のアヤト君はよく喋るな...
「うん。今日からしばらくはこの部屋で過ごす事になったんだ...」
と、少し控えめの声で言った。そんな私を見逃す訳もなく、アヤト君はどんどん突っ込んでくる
「...っ、マジかよ...じゃあもうレイジから離れたって事か?」
一瞬驚いた感じだったけれど、すぐに何か企んでいる様なそんな表情に変わり、ベッドに片手をつき、少し私の方へと顔を近づけて来た...
「は、離れたとはまだ言ってないよ...ただ少し考えたい事があって...」
近くに香るアヤト君の匂いと、真っ直ぐで強い視線から目をそらしてしまいそう...