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The result of revenge [ディアラバ]

第7章 Passing~すれ違い~




先に車に乗り込んだアヤト君に続いて、私も車の中へと入っていった
アヤト君を起こしたりしていた事で、少し遅れたのが原因なのか、やはり車に乗るのは私が最後だった...

誰かにまた何か言われてしまうかと、身構えていたけれど、誰一人として私に何も声を掛けては来なかった。

乗り込みながら、空いている席を目線で探し、すぐに座ったのは、窓際の席。

誰とも目を合わせない様にしていたせいか、席に座った後に香った匂いで、隣に座っているのが誰だか分かってしまった...

それはとても心地よく、安心する香り...
隣にいるのはレイジさん──

途端に緊張が身体全体に行き渡る。
レイジさんは特に私に反応する事はなく、足を組み平然としている...

けど、角の席が空いてたって事は...あえて空けていてくれたの?そんな都合の良いことが頭に浮かんでくる。でも今はそれ所ではない
車が揺れる度に、触れてしまう肩が余計に私の胸のあたりを掻き混ぜる...

どうする事も出来ずに、車内では沈黙が続いたまま、屋敷へと着いた。


どうしよう......
このままレイジさんの部屋に行くの?
どんな顔をすればいい?
あれだけ会いたかったのに...

いや、とにかく謝らないと何も始まらない。

屋敷へと入り、もちろん私はレイジさんの少し後ろを付いて行く...まだ何も会話をしていないし、目も合わせていない。

部屋へと着き、レイジさんはドアを開け、中へと入って行く...ドアを閉めなかったから、私は部屋へと入っても大丈夫なのだと思い、そのまま部屋に入る。
扉の閉まる音と共に、レイジさんが話し始めた...

「ユウラ、貴女あの時どうして私を無視して立ち去ったのですか?」
上着を脱ぎ、ネクタイを緩めている
けれど、私の方へと顔は向けない...

ここで私が何も言えないなら、レイジさんとの距離は一層離れてしまうと思い、必死に頭の中で言葉を探す

「...その...あの子とレイジさんが...それで...」
上手く表現出来ない。
どうして立ち去ったのか...?それはレイジさんが私以外の女性に触れていたのがショックだったから。
けどこんな汚い私は見せたくない...


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