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The result of revenge [ディアラバ]

第7章 Passing~すれ違い~




あんなに泣いて苦しかったはずなのに、〝恋心〟って複雑すぎて難しいんだな...


それから、すぐに授業が終わり、もう今日の学校は終わりの様だった。
早々に皆が荷物をまとめて、ぞくぞくと教室を後にしていく...
私もそれについて行こうとするも、後ろの席でまだ寝ているアヤト君の姿が目に入る...

そうだ、アヤト君後ろに居たんだっけ。
私がアヤト君を起こそうか迷っていると、ライト君が私のすぐ隣まで来て、耳元で話し掛ける

「んふ♪ユウラちゃんてば、さっき授業サボって何してたのかな?」

「わっ!耳元でいきなり話しかけられるとビックリするってば...」
私のこの臆病な所は本当に直したい所だな。
それに、相変わらず何を私に言わせたいのか、読み取れない表情のライト君
その質問には返事をせず、

「ねぇ、ライト君、アヤト君起こせる??私が声かけたら絶対怒ると思うし...」
と、無理なお願いをしてみる

するとライト君は、不満そうな表情をしながら、私の机の椅子に座り、足を組む
「えー、それってすごく面倒なんだけど。たぶんボクよりユウラちゃんが起こした方がイイと思うよー?」

うぅ...やっぱりそう答えるよね...
少し黙った私を見かねたライト君は、

「ほら、アヤトくんの耳元で囁いてみなよ、〝お・き・て〟って♪」
と、変な思想を私に押し付けてくる...

「そ、そんな事言える訳ないじゃん!ライト君じゃないんだから...」
と私が嫌な気持ちを丸出しにすると、

「もぉ、つまんないのー」
と言って立ち上がり、教室を出て行ってしまった
鼻歌まじりにゴキゲンな様子だった。
本当にライト君だけは苦手だ...
とても整った顔立ちで、淫らな雰囲気を兼ね備えているライト君は、多分たくさんの女性に同じように接しているんだろうな...

私だってまともにライト君の瞳を見つめたら、きっと飲み込まれてしまうだろう


それより今は、爆睡しているアヤト君をどうするか...カナト君も相変わらず見当たらないし...
本当に困った。

勇気を出して起こそうと試みる
アヤト君の身体に触れ、揺さぶりながら、
「アヤト君?...ねぇ、もう学校終わったから、帰ろう??」

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