第4章 三日月め!
今日は日曜日。
惟臣とデートの日。
「へぇ惟臣がこのお店知ってるとは思わなかった。」
「あぁ、この前生徒たちに連れていかれてな。」
惟臣にはまっったく縁の無い可愛いスイーツ店で足を止めた。
私のため?!と少し感動したけど違った。
生徒たちに連れていかれたってことはー…
あ!ピンときたよ!!
「もしかしてお財布にされたの~?」
「事情があって自ら差し出した。」
「ふぅん。」
惟臣、ちょっと変わったなぁ~。
前より優しくなってる?
いや、元々優しいけどさ!
何だろう?うまく言えないけどお堅さが抜けた?
羨ましいな、惟臣のクラスの中学生達が。
今日、せっかく会えてるんだし少し位我が儘言っても、いい、よね?
惟臣の腕をぎゅっと両手で抱き込む。
そして笑顔で見上げる。