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【暗殺教室】烏間短編集

第6章 バレンタインデー



「ありがとう。頂くよ。」

手から重みが無くなる。
顔を上げると先生がニコリと笑ってくれた。
その顔を見たら、胸があたたかくて、きゅーっと締め付けられて、ノドにたくさんの好きが詰まってる。
息が出来なくなりそう。
いっぱいの好きが溢れてくる。
言いたい!伝えたい!

「好きです。烏間先生が好きです!」

小さな職員室に私の声が響き渡る。
先生は優しい顔で私を見て口を開く。

「ありがとう。だが今は、君の気持ちは受け取れない。」
「そう、ですか…。」

そうだよね、わかっていたけど面と向かって言われると堪えるなー…ははは。

「そんな顔するな。今は、と言っただろう?」
「え?」
「全てが終わって、君が大人になったら改めて俺からの気持ちを伝えたい。待ってくれるだろうか?」
「ままままちます!まちますとも!?」

状況が上手く飲み込めず変な返事をしちゃったよ?!
でもこれは良い返事だよね?
そうだよね?あれ、違うのかな??
えー、烏間先生笑ってるし!

「心の声だだ漏れしてるぞ。良い返事だから安心しなさい。」
「良い返事…。え!じゃあ今で良いじゃ無いですか!」
「俺の年できみに手を出したら犯罪だ。」
「あ。」
「だから、待ってくれ。」

烏間先生はしっかりと私の目を見て断言した。
先生、私の全てです。少し大袈裟ですけど。
だから精一杯の笑顔で。

「私、待ちます。」


今日は2月14日、バレンタインデー。
思いを伝える勇気が出る日。
私は1つ大人になった。
これからもっと大人になろう。
大好きな人と釣り合う位に!

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