第3章 幼少期
メイはリクオに手を引っぱられる状態になった
『リクオくん』
リ「?どうしたの?」
メイはリクオを呼んだことでリクオは引っ張るのを止め、メイに振り返った
『まだ、かくれんぼ してなかったね』
リ「うん?そおいえばしてないね!」
『実はね、もう始まってるの だから、リクオくんはここに隠れてて?』
と、メイは木に大きな穴がある所にリクオを入れ、座らした
リ「メイちゃんはどうするの?」
リクオは首を傾げ問いかけた
メイは_
『__…助けるから』
と言い、
ザァ___
突然、強い風が吹き リクオは瞼を閉じた
風が止み、目を開けると
リ「メイちゃん?_」
メイはいなかった
____“七重八重
花は咲けども
実のひとつだになきぞ 悲しき“
鯉「あの後、山吹の花言葉を何度も調べちまったっけ」
鯉伴は少女を見ていた
そして、過去に愛した人を想い出しながら
鯉「“気品“ “崇高“ _そして“待ちかねる“ まるで、俺たちの娘みてぇだ…」
鯉伴は少女_山吹に背を向けた 瞬間
ドンッ
__ ザシュッ
鯉伴は誰かに突き飛ばされたと同時に
何かが斬れる音が響いた
鯉「ッ?!!」
鯉伴が見た光景は
『………(庇いきれなかった)』
メイの右肩にボロ刀が食い込んでいて
じわじわとメイの右肩は血で真っ赤に染まっていた
鯉「おい!!」
鯉伴はメイを呼ぼうとすると
『……アンタ、人の怪我心配してる暇があるなら 自分の肩治して 』
鯉「!?……いっつッ」
鯉伴は怪我をしていたことに気づいた
メイはボロ刀を掴み、横目で鯉伴を見
また、山吹に目線を戻した
「あ、ぁ……鯉伴さま……?」
山吹は、“愛した人を傷つけた“と
山吹の身体が後ろに傾くと同時に
メイに食い込んでいたボロ刀がズルッと赤い血と共に抜けた
『…ッ』
《主!!》
『【まだ、終わってない 説教は後】』
「あ、…メ…メイちゃ、ん ご、ごめんな、さっ…」
山吹の目元は涙いっぱいに溜まり、
手が震えてるせいで刀がカチカチと鳴っている