第3章 好き
♡Saori♡
深瀬は起きた。
でも・・・
今日が約束の日だって伝えると、
行ってしまった。
深瀬の気持ちは私には向いてない。
ポンポン。
なかじんとLOVEが私の頭を優しくポンポンする。
うれしいけど悔しかった。
「よし!深瀬を応援しよう!」
私は計画を立てた。
深瀬が思いを伝えられなかったら、
音声で伝える!
実は、みんなで遊んだとき、
深瀬が「好きだよー!」って言った音声を録音していた。
ちなみになかじんのもある。
それで・・・
私は応援するよ。
・
・
・
夜になって、「好きだよー!」の音声を流した。
でも、それはなかじんの音声。
「ちょっと!それなかじんの!」
みんなでわちゃわちゃしてたら、
深瀬と目があった。
胸が苦しくて、切なくて・・・
目をそらした。
「ちゃんと深瀬の探してよ!?」
そう言い残して私は街へ走って行った。