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RPG〜僕のAnswer〜【短編・完結】

第2章 冒険





暗くなっていた。




あと5kmくらいだろう。







今は何時かわからない。


でも、きっと遅い時間だろう。






ルナはいるだろうか。






いたら僕はルナをフる。





もう決めた。
これが僕の答え。





きっと、
これはなかじんが言っても、LOVEが言っても、さおりちゃんが言っても、
僕は考えを変えない。






あと海まで4km。





ペダルが軽く感じた。









「うぉぉぉぉぉぉお!!!!」







叫んだ。



叫んだ。





とにかく叫んだ。








海まで500m








自転車を乗り捨てて、


走り出す。





フるつもりなのに、





逢いたい。







その気持ちが波のように押し寄せて来る。










空に流れ星が流れ始める。







「ルナ!!!!!」




ルナの影を見つけた。







「慧……」







走って彼女の元へ駆け寄る。







「慧、変わらないね…」






「ルナはキレイになった。」






「慧……ううん。深瀬くん。」




深瀬くんと言う響きに距離を感じて、
悲しくなる。









「私はね、星になるの。」







ルナの寂しそうな瞳を見た。








「ルナ?」






「あと1ヶ月。それしか生きられない。」






ビックリして声が出なかった。






「星に何度もお願いしたの。

あの日深瀬くんを傷つけたこと、
後悔してる。

LINEで送ろうと思ったけど、
あなたとの思い出がッ溢れ出してきて!」






僕の名前だけが書かれたLINEを思い出す。







「深瀬くん、好きです。」
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