第6章 覚醒
もう…
………限界だった。
優しく、唇を重ねる。
そして、何度も、何度も…
彼女の柔らかい唇が潰れてしまわないように
ゆっくりと繰り返した。
やがて粘液の音が鳴り出す。
ぴちゃ、くちゃと舌の絡み合う音が、気持ちを助長する。
体の真ん中から溶けていくような感覚。
彼女が僕の背中に手を回し、服を握りしめた。
体がより密着し、体温が重なる。
嬉しかった。
彼女の小さな舌が一生懸命、僕に入ろうとする。
それが可愛くて、可愛くて、愛しい。
そして彼女を抱きしめたとき
体重をかけられて、そのまま一緒に倒れそうになった。
──待って………
僕のシャツのボタンを外して、胸がはだける。
心臓が破裂しそうで、少し躊躇した。
矢先に、彼女の手が僕の膨らみを押し上げる。
──ちょ…ちょっと、待っ
押し倒されそうになったとき、
目を開けると
彼女の後ろに、リヒトさんが立っていた。
「っっっ!!!!???」
ぐんっっ!!と後ろから彼女の頭を押して
唇が重なったまま二人ごと押し倒された。
びっくりして、体を引く。
しかし、アナリアは止めることなく僕に舌を入れ込んだ。
「ルールは習ってるよね?
……そのまま……続けて」
にっこりと微笑んで、そう言った。
困惑してる暇もなく、
いつの間にか露にされた固くなった僕のソレを彼女の手がぎゅっと握る。
「…ふぁっ!!!!!!」
体が跳ねる。
唇を離し、滑るように彼女は寝ている僕の右側に移動した。
そして優しく、強く、しごきはじめる。
「はっ…はっ………く……はぁ」
小さな手が僕をしごいているのが見えた。
いやらしく上下に動いて、細い指で握って
抑揚を付け、たまに段差を指先でくりくりと転がす。