第6章 覚醒
「…はっ……うっ……はあっ…」
アナリアの様子が変わってきた。
苦しそうに気持ち良さそうに眉を寄せる。
潤んだ青い目で僕に訴える。
───ギシッ ギシッ ギシッ ギシッ
リヒトさんも悟ったのか
彼女の背中を舐めあげながら、
人指し指の指先で
胸の膨らみの先をくりくりとこね回した。
「…はぁぁ…う…う!!!!!」
彼女がびくびくとしはじめる。
近づいている…
──ギシッ ギシッ ギシッ ギシッ …
綺麗…。
目の前で、
汗ばんだ美しい青年に
恍惚な顔をした美しい少女が愛撫されている。
僕ももう耐えられなかった。
リヒトさんが加速し、
そして…
「──うっ……く!!」
痙攣まじりに
一番深く、僕を突いた
「………ひぐっ…くっっっ!!!!」
「………んん〜〜─っっぁ!!!!」
びゅるびゅるっ びゅ…びゅっ………
心臓の音が耳を支配する。
アナリアの中へ、僕の中へ…
生ぬるい、どろっとした
白い愛が、その瞬間
大量に注がれた────────
びくん、びくんと無意識に体が跳ねる
僕とアナリアの頭を優しく撫でて
リヒトさんが微笑む。
順番に頬にキスを貰ったとき、
アナリアが小さく微笑んだ。
温かい手、温もり
二人
彼の胸で眠った。