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アイサレテル [R18]

第6章 覚醒








──────ぞくぞくっ







恥ずかしいことに、体をよじってしまった。




よろけて後ろに倒れそうになったとき


彼が僕の腕をつかんで、ぐっと引き寄せる。





ぴしゃ、とお湯が跳ねて彼の顔を濡らした。





見開くと目の前に、アルベルトさんの顔。




水が滴る白銀の髪に、



蒸気で温められたのか



火照ったようにうっすらと赤く染めた頬。




見るのを避けていた




彼の目はよく見るととても…




とても甘美な赤い瞳をしていた。












「…………。」





腕をつかんで目を合わせたまま、



反対の手で僕の体を泡と一緒に撫でる。





そして、するりと滑るように竿を撫でた。








──────……。







彼がやんわりと口角をあげた。




言わなくてもその理由がわかる。







僕の股間が上を向いて、硬くなっていたからだ。







滑るように撫でるように手で包む。


力を込めず、それがいじらしい。


きっと遊んでいて、僕の反応を見ているのだろう。










悔しい。









でも目をそらせられなくて、


息が上がってくる。








────────もっと…








はっとした。



声が出なくてよかったと思った。



彼にねだってしまうなんて…






でも彼は、口の動きを見逃さなかったようだ。




何も言わず、見透かしたような目付きをして




強く優しく、握りしめ…滑らした───






























「…はぁ………はぁ……はぁ…」





肩で息をする。







「……お座りください。」





足をガクガクさせる僕をゆっくり

湯の中に座らせた。



そして優しく、背中に湯をかける。





脱力感と眠気に襲われて、瞼が重い。











ぼんやりまっすぐ見ていると







バスタオルとアルベルトさんの

上着が畳まれているのが見えた。









近くでキラリと、銀色のなにかが光る。









──────さっき…の?








それは鋭い、





ペーパーナイフだった────





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