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アイサレテル [R18]

第6章 覚醒









はがはがとしか出ない声を必死にあげてじたばたしたが、彼の力にはとてもかなわなかった。





静かな声で「しーーっ…」と僕を落ち着かせる。





「…落ち着いてください。」





低音の声に体が硬直する。





動かなくなったのを確認して、彼は僕の身体中を見回した。





「……………。」





それから何かに安心し、手を離した。






「整えるのは、月に一度程度です。だからそんなに怯えないでください。




私を誘っていらっしゃるのなら、それは正解ですが。」






ニヤリと笑って立ち上がる。






「毒もちゃんと効いてるようですね。


…ご案内します、お体を綺麗にいたしましょう。」








手を引かれて立たされた。











部屋を出て、二人で廊下を歩く。




廊下の窓から外を見る限り、ここは屋敷の最上階だろう。

高い位置から、相変わらず美しい花を咲かせている

いつもの薔薇の庭が見えた。




そして歩いていくと、





アルベルトさんが立ち止まり

一室のドアを開けて、中へ通された。







広々としたバスルームだった。







部屋中にもくもくとした蒸気と、

薔薇のとてもいい匂いが充満している。



真ん中に猫足のバスタブがあり、薔薇の花が浮かべられていた。








予想はしていたが、




アルベルトさんが僕の服を脱がそうとしたので手を振り払った。






人に脱がしてもらうなんて抵抗がある。







しかし、学習していない、と

恐ろしいほど睨まれたので


しぶしぶされるがまま、彼に脱がされた。














─────ぴちょん







温かい。



心地いい温度のお湯の中に立つ。






アルベルトさんが手に乗せたたっぷりの泡を


僕の肩から腕に滑るように乗せた。











気持ち…いい…







大きな手でゆっくりと僕を撫でる。





手が下の方に伸びて、


構えたが局部には触れず

内ももの間へと手が入った。






ぬるぬると撫で洗う。





たまに彼の腕に先が触れたが、それだけで


手で触ろうとはしなかった。

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