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アイサレテル [R18]

第5章 再会









──────……ん … …





……あ…れ……?








頭がぼーっとする。




目が覚めると僕は椅子に座っていた。



どうしてここにいるのか全然思い出せない。



そしてすごく身体が重い。



部屋を見渡すと随分暗かった。



夜だろうか…






今何時だろうと動いた瞬間、



手がでなかった。



後ろで縛られているのに気がついた。







「おはようございます。ピーター様。」






混乱し、もがいていると男の声がした。




まだ焦点が合わない目を凝らして


声の先を見る。



ぼやけた輪郭が定まってきた頃


だんだんと見えてきたその人は、


アルベルトさんだった。






「怪我をするといけませんから、あまり動かないでください。」






彼が近づいてくる。






そうだ…思い出した。


あのとき、誰かに急に口を塞がれて

目の前が真っ白になったんだ。





「ここ…は…どこ?」




声に力が入らない。

彼は目の前で立ち止まり、僕を見下ろして答えた。





「あなたの家ですよ。」







(僕の…家?)







こんな部屋、家にはない。



ましてや、じゃあなんで


彼が居るんだ?







「これからここが、ピーター様の家になります。」







……?





ぼーっとしてるせいで頭が回らないのか?


混乱する僕を、クスりと彼が笑った。







「わからなくて無理もありません。ご説明差し上げましょう。」






そう言って、続けた。






「ピーター様のお父様に取引を申し出たのです。」





「新しい家と土地の譲渡に、現金と歩合のいい職の紹介、そして奥様の今後一切の治療費の負担をこちらがする。。その代わりに…」























「ピーター様を養子に頂けないかと」








(───!!!???)







あんまりびっくりして声も何も出なかった。


養子……?


養…子……って……







「お父様は、ご了承してくださいました。



したがって本日から…ピーター様はこの家の家族です。」








言っている意味が………





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