第1章 新しい生活

「っ…はぁ、あーーびっくりしたぁ‼︎」
「いや、びっくりしたのは私の方だよ。笑」
由紀の不可解な行動に、私の頭は疑問符だらけである。


「帰宅部だから油断してた…っ。彼は、さっき話してたナンバー組の一人…神戸雅樹くん。中間テストではナンバー2だった人だよ。」
由紀はうっとりとした表情で話す。

「神戸くんはね、クールな王子様って感じでめっちゃ人気なんだよ。ピアノ習ってるって聞いたことはあったけど、まさか学校で弾くことがあるなんて知らなかったぁ…。」
「ふぅん。」



…確かに、いかにも少女漫画に出てきそうなタイプだったな＼(^o^)／


私は神戸くんの端正な顔立ちを思い出しながらそう思った。