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スタディー・ウォーズ
第1章 新しい生活
青年は私と目が合うと、ピアノを弾く手を止めた。
「…吹奏楽部の人? 今日は練習ないって聞いてたんだけど…。」
どうやら、その青年は私達を吹奏楽部の人だと勘違いしているようだった。
「じゃ…邪魔してごめんなさいっ‼︎ 転校生を案内してて…‼︎」
由紀は早口で慌ててそう言うと、私の腕を思いっきり掴んだ。
「失礼しましたぁっ‼︎」
由紀はそう言って勢いよく扉を閉めると、そのまま私を引いて廊下を少し走った。
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