第2章 期末テストに向けて
その様子を見ていた由紀は、そっと私に耳打ちした。
「あの人達もナンバー組の2人だよ‼︎ 彼がナンバー3の相沢龍二くん、彼女はナンバー7の谷本香恵さん。学年公認カップルなの。」
学年公認カップル。
…になるには、ナンバー組同士じゃなきゃダメなのか。苦笑
「でも、納得。ほんとナンバー組の人達って目立つ人ばっかりだね。…まだ4人しか見てないけど。」
私はそう言いながら、教科書に目を戻す。
「相沢くんは男子バスケ部のキャプテン、谷本さんは女子バスケ部のキャプテン。二人とも長身だしお似合いだよねぇ。」
由紀は憧れの眼差しで彼らを見ていた。
「ほらほら、そのナンバー組に入るためにもこの問題さっさと終わらせちゃうよー。」
「はーい。それにしても莉那、クールすぎる。笑」
由紀は苦笑いをしながらシャープペンを手に取った。