第1章 新しい生活

「莉那っ、神戸くんどうだった？」
由紀は少しニヤニヤしながら私に聞いてくる。
男として好みかどうか…ということを聞いているのだろうか。

私は少し考えてから…
「そうね…BLな展開を求む。」
「…そっち⁉︎笑」
「だって合いそうなんだもん。笑」


…きっと、みんな芸能人の話をするような感覚でナンバー組の話をしているんだろうな。


手が届きそうで届かない、身近なアイドル。
彼らはきっとそんな存在なのだろう。


そんな少し風変わりな学校で、私の生活は今日から始まった。