第1章 色男誘惑上手
彼の綺麗な顔が私の顔に近づくとじゃあ、キスするぞ?と言うので高鳴る鼓動を静まりなさいと言い聞かせてから、答えてもするでしょ?と返すとご名答と笑顔を浮かべていやらしく私の手を弄っていた彼の手がえりあしに添えられるとまた唇が重なった。
今度は深く激しく、ケモノが獲物を貪るように激しく。角度を変える度に二人の息が漏れる。
ああ、何この展開。死ぬほど恥ずかしい。
こんなのもっともっとと私がどんどん欲しくなっちゃう。
彼が自分のコートを脱いでまた私にキスしようとすると私はちょっと待ってわたしはそんなつもりないのと彼の厚い胸板を押して立ち上がると彼も立ちがありあの逞しい腕で後ろから抱きしめた。
ムスクの香りが下半身を疼かせる。
本当はものすごく抱かれたい。
「君が欲しくてたまらない」
耳もとで囁くものだから腰が砕けそうになるのを堪えていると
「あの夜から君のことばかり考えて、昨日は君のことを考えながら一人でしたんだよ?」
いやん、なにそれ、すごい厭らしい。
胸きゅん。
「惨めなはざなのに手が止まらないんだ、君がいない寂しに負けて何度も自分を慰めたよ」
そうだ、彼は性欲が強かったんだっけ。
サディスティック変態じゃなくてサディスティックどエロ絶倫変態に改名。
彼に変な異名をつけたが頭の中はベッドの上で衣服をはだけさせて自慰に勤しむ彼を思い浮かべてムラきゅん。
「いま想像した?」
「・・・してない」
彼が背中でくすりと笑うのを感じると私の耳をついばみ耳たぶ唇で挟むと首筋に彼の柔らかいクチビルがねっとりと愛撫しはじめ予想に反した桃色の吐息が洩れ始める。
「・・・可愛い」
「僕が欲しくなっただろう?」
あ〜、お願い、私を解放して。
だめっと彼から離れようとしたがそのまま彼に壁際に追い込まれ目の前には壁、後ろには彼。
さらに顔の両側は彼の両手でホールドされ、足元は彼の両足にがっちりホールドされて身動きが取れない状態。
どうにかしようとおねがい、どいてと小さな悲鳴にも似た声をあげて反抗しようとしたがそんなことはおかまいなしに壁につかれていた片方の手が右のを太もも弄り始めた。
「ぃやっ、、、」
「いやじゃないでしょ?」