第4章 *the third world
もともと兄弟の中で1番真面目な彼はすぐに仕事にも慣れた。
ま、ほかの5人にはよく弄られたり、搾り取られたりされているようだが…
「おそ松兄さんにはほとほと愛想も尽きるよ」
どうやら今日もおそ松くんに取られてきたらしい。
「まあまあ…元気だして」
軽くうなだれる彼に声をかける。
…せっかく久しぶりの外デートなんだからさ…
そう思っていると急にチョロ松が顔を上げた。
「そうだねっ!せっかくのデートなんだし」
…
「じゃ、行こっか…って、なんで笑ってるの??」
「ううん、なんでもないよ…行こっか!」