第2章 bad end *the opening
じんじんと打ちつけた背中が痛い。
見慣れたパーカーに安心したくなる。
だが、馬乗りになられて身動きが取れない状況がそれを許さない。
「……凛ちゃんが悪いんだよ…」
「…何、言ってるの…?」
ふわりと頬を撫でられて安心しそうになる。
でも…
それが出来ない。
…恐い。
その…狂気に満ちた瞳が。
まるで蛇に睨まれた蛙だ。
「凛ちゃん……」
「ど、どうしたの……っん!?」
突然近づいてきた顔。
愛しい人と同じ顔。
押し付けられた唇。
愛しい人と違う感触。
愛しい人より甘ったるい香り。
……気持ち悪い。
「っは…やめ、やめてっ!
_____________トド松くんっ!!」