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あの日、あの時、確かに私は好きだった

第2章 出会い


小学校に入学した私と征ちゃんは、同じクラスになった。征ちゃんは、常に学年トップの成績を取っていたから、私も征ちゃんに負けないように一生懸命に勉強をした。

「すごいね、征ちゃん‼︎また100点‼︎ずっと100点だね‼︎」

テストが返ってくるたびに、私は一目散に征ちゃんのところに行って、こう言った。

「ゆりなだって100点だろう?良かったね。」

征ちゃんに褒めてもらうと、私はとても嬉しかった。

ある日の放課後、いつもと同じように征ちゃんと私の家で遊んでいた。

「ゆりな、一緒にバスケをしよう‼︎」

征ちゃんは、父がいつも家の体育館で練習しているのと、同じような少し小さいボールを持っていた。

「バスケ?」

私は、父がやっているスポーツというだけで、バスケについてはなにも知らなかった。

****************

「ゆりなドリブル、上手だね。バスケやったらいいと思うよ。もし、バスケやったら、一緒に試合しようね。」

征ちゃんが帰り際にそう言った。私は、征ちゃんとずっと一緒にいたかったから、その日の夜、父にお願いをして、本格的にバスケを始めた。
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