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僕の視線の先に

第4章 虹




朝から、僕の前を
パタパタ走り回る奴がいる。




「衣装合わせ、大丈夫?」




「あ!部長!ハイッ、大丈夫ですっ。」




新入部員で衣装担当のミカ。
小さくて、たくさんの衣装を抱えると
大きな布が歩いているみたいだ。




「城崎学園が来るの、午後だから、慌てないで。」



「ハイッ!」


パタパタパタパタ…!ガンッ!



言ってる側から、
舞台の端にぶつかっていた。
2年の稲葉に怒られてる。



「…さて」






今日は、近隣の高校と
演劇発表会をする。
毎年恒例で、
お互いの高校を交互に
交流を兼ねて、演技を
批評し合う。
お互いに仲が良くなって
劇団みたいなサークルを
作ったりもしてるらしい。
脚本に誘われてるが
まだ考え中。




「…リハーサル出来そう?」




僕はあくまでも脚本担当だから、
観客席で、演技を見る。





「ユウスケ先輩、あと5分待ってくださーい!照明合わせますっ!」




上の席から、照明担当が
叫んできた。








照明を合わせ、僕に合図を送ってきた。





「…リハーサルやるよ。一度通しでやって。」






照明が消えた。












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