第3章 応接不暇
謎の少年サイド
燃える、燃える、赤、赤。
ああ、燃えてゆくよ。
消えてゆくよ。
君が生きてきた未来という名の過去が。
僕が、全て焼き切ってあげる。
君がもう自分の未来を捨てなくて済むように。
僕が、君の存在を焼き切ってあげる。
そうすれば、君は晴れて自由だ。
君を縛る者は誰もいない。
誰にだって邪魔はさせないよ。
君が、君を捨てることができれば。
君は自由になれるんだ。
そのために、僕は君を君たらしめた者たちに制裁を加えて行くことにするよ。
待っててね。
すぐに迎えに行くから。
あと、もう少し。
愛しているよ、永遠に。