第4章 道案内で道を間違えられることがあるから気をつけろ
場は、言い知れない怒りに包まれていた。普段の行いとはかけ離れた緊張感張られた空間に、背中に冷や汗が伝う。
山崎はどういうわけかこんな修羅場に呼び出されて突拍子もない事を聞かされた。
実は、空から女の子が降ってきてそれが局長たちの幼なじみで。その幼なじみが何やら幕府から依頼された人身売買の被害者らしく。
俺にはその楓さんとかいう子の護衛と主にその周辺に対する監察が命ぜられた。
なんだよこの空から落ちてきたお姫様的ポジションの少女は。一体何者なんだ。
それにこの子、明らかにこの三人。主に先ほどから殺気を放っている沖田隊長と、表には出さないが静かに怒りを覚えている副長、シリアスモード展開中の局長の逆鱗じゃないか。
下手な目に合わせたら絶対殺される。
猛烈に帰りたい。
こんな化け物三人衆の逆鱗と誰が関わりたいと思うんですか。