第8章 強くなりたい。
「ああ?!今度の退治に、りんも連れて行く?!」
犬夜叉が声をあげた。
「ああ、そうだ。」
珊瑚からみんなに話した。
「でも…危険よ、りんちゃん。何かあったら…」
かごめも、珊瑚の言葉に驚いた。
「阿吽を連れて行く。危ないと思った時はすぐに逃げることもりんは了解している。」
「りん、本気か?」
楓が言った。
「はい。」
りんは静かに答えた。
「私も、りんの気持ちはよく分かるよ。退治屋をしていた頃、ずっと実戦がしたいと思っていた。実戦で学ぶことはたくさんある。」
珊瑚は、昔を思い出した。
「………」
みんなは黙り込んだ。
「…けっ!化け狐だかなんだが知らねぇけど、どんな奴でも俺一人で十分なくらいだ。お前は阿吽に乗っかって、上空から俺様の戦いっぷりを見て勉強しときな!」
犬夜叉が頬杖をついて乱暴に言った。
「…そうね。私達だって付いて行くし、大丈夫よね!」
かごめも犬夜叉に続いて言った。
「…ありがとうございます!」
りんは笑顔でみんなに頭を下げた。