第20章 人間と妖怪の恋物語
屋敷に戻ると、辺り一面に深き霧がかかり真っ白だった。
「りん様、お帰りなさい。殺生丸様もお戻りになっていますよ。」
部屋の戸を開けると殺生丸がこちらに視線を向けた。
「殺生丸様、お帰りなさい。楓様の村に行っていました。」
殺生丸は何も言わずに縁側に出た。
霧は屋敷の庭まで白く覆っていた。
「すごい霧ですね、、」
殺生丸は瞳を細めた。
夕食を済ませるとりんは湯に入った。
霧のせいか、今夜は少し冷える。
殺生丸様、なんだかいつもと様子が違うような気がするな…
りんの、気のせいかな。。
湯浴みを終えて部屋に戻った。
「うぅ、寒い、、」
りんはぶるっと身体を振るわせた。
ふわっ
すると、後ろから殺生丸がりんを包み込んだ。
「え、殺生丸様…」
「…寒いのか」
雪のように白い殺生丸の腕にりんもそっと触れた。
「大丈夫です…」
上目遣いのりんを見て殺生丸は自分の胸の中にりんをおさめた。
頬に手を添えてそっと口づけをした。
先程まで寒そうにしていたりんだが、だんだん身体が熱くなってきた。
「…んっ、、ふぅっ、」
深く甘い殺生丸の口付けにりんはトロンと瞳が充血した。
着物の合わせを緩めるとりんの豊富な胸が露わになる。
その先端にそっと吸い付くとりんはびくっと身体が疼いた。
「…ぁっ、んっ、、」
白く細いりんの身体がのけぞった。
グイッ
「きゃっ?!」
殺生丸が少し乱暴にりんを押し倒した。
「…今宵は、抑えが効かぬ。」