第7章 嫉妬心
「わたし…?」
りんは、少し頬を染めた。
佐助は真剣な表情。
からかっているようには見えない…。
「おれ、本気だ!俺たちもう18だ!結婚だって出来る!おれ、誰よりもお前のこと幸せにする自信がある!!!」
「………」
殺生丸は、二人の会話を静かに目を閉じて聞いていた。
そして、佐助の言葉を聞いてゆっくりと目を開けた。
誰よりも…幸せにする、か。
殺生丸がその場を離れようとした時、
「…ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。でも、りんを一番幸せにしてくれる人は、他にいるの。」
りんは、空を見上げて言った。
「…だれだ?!おれ、そいつと勝負してもいい!りんを幸せに出来るのはおれだって証明してみせる!」
りんは、佐助の言葉にふふっと笑った。
「佐助じゃ、絶対に勝てないよ。すっごく強いんだから!でも、すっごく優しい人なの。りん、その人が迎えに来てくれるのずっと待ってるの。だから、ごめんなさい。」
佐助は、愛しそうに話すりんが、今までで一番綺麗に見えた。
そして、立ち上がって笑顔で言った。
「…りんに、そんなに思われてるそいつは幸せだな。」
りんも、笑顔で答えた。
「えへへ。そうだといいけどなぁ。」