第7章 嫉妬心
殺生丸は、りんの住む村へと向かっていた。
ここへ来るのはいつぶりだろうか。
最近、りんのところへは暫く訪れていなかった。
今回も、しっかりとりんへの土産持っていた。
すると、何やら村の男達と話をしているりんを、上空から見つけた。
殺生丸は、木の茂みに身を隠した。
「……はい、出来たよ、佐助。」
りんは着物を村の同い年の男に手渡した。
「おー、りんは本当に裁縫がうめぇな!」
佐助と呼ばれた男はりんから着物を受け取った。
「なー、りん。お前は、好きな男はいないのか?」
「え…?」
りんは佐助の顔を見た。
「おれは、いる。」
佐助は真剣な表情でりんを見つめた。
「だれ…?」
キョトンとりんは聞いた。
「お、おれ…お前のことが好きだ!」
サァァァァ…
強い風が吹き、木々の葉が空に舞った。