第6章 喧嘩するほど?
「かごめさまっ!大丈夫?!」
かごめは右腕を妖怪に切られ、血を流した。
「大丈夫よ…どうにかしなきゃ…!」
妖怪は、再び二人に襲い掛かった。
「りんちゃん!こっち!!!」
ザンッ!
この妖怪、怪我のせいで動きが遅い…
弓矢さえあれば…!
ザンッ!ザンッ!
「きゃっ?!」
りんが木の根につまづいた。
「りんちゃん!!!」
殺生丸さまっ…!!!!
キィンッ!!!!
「グアアアアッ?!?」
妖怪が呻き声をあげ、真っ二つに切り刻まれた。
「……殺生丸さま!!」
りんの前には、殺生丸が立っていた。
殺生丸……
かごめも、ほっと地面に座り込んだ。