第6章 喧嘩するほど?
チュンチュン…
「かごめー!かごめー!」
「ん……」
「かごめ!起きなさい。ママ、パートに行ってくるからね!」
かごめは眠い目をこすって起き上がった。
「ママ…パートなんて始めたの?」
「そうよ、じゃあ行ってくるわね!朝ごはん、台所に置いておいたから!」
かごめは着替えて下へ降りて行った。
「草太〜、は学校か…じいちゃーん??」
家には誰もいない。
ママが作ってくれた朝ごはんを1人寂しく食べた。
「せっかく帰って来たのに〜」
後片付けをして、久しぶりにケータイの電源を入れた。
プルルルル
「あ、もしもしゆか?今日何してるー?…そっか、大学か…ううん、何でもないの!またねー」
ピッ…
(今日平日か…みんな大学生だもんね。)
テレビをつけて、チャンネルをカチカチと変える。
「あーもう!面白いのやってなーい!!」
(あーあ、誰もいないなら向こうに帰ろうかな…)