第1章 あの日から
凄まじい速さで殺生丸が風を切りながら空中を飛んでいた。
りんの血と涙の匂い…
すると、目の前にいきなり光が放たれ二人の女の子が現れた。
二人とも顔が瓜二つ。
殺生丸同様、銀に輝く髪の毛が二つに結ばれている。
「…りんをお探しなのですね。」
「りんは何処だ。」
「ご案内致します。」
(わざわざこの殺生丸を迎えに来たのか…。)
殺生丸は二人の後に着いて行った。
暫くすると、2人の少女は何も無い草原で止まった。
片方が手を差し出すと、何も無かった草原に立派な城が現れた。
「…結界か。」
殺生丸は、城へと進んで行った。