第5章 修羅の道を歩む巫女
かごめの家に戻った。
りんは外で殺生丸と話をしている。
「かごめ殿、あの妖怪は…」
「ああ、殺生丸ね。私の夫、犬夜叉のお兄さん。前はりんちゃんを連れて旅をしていたのよ。」
「妖怪が、人間と共に?」
「殺生丸は、初めは人間が大嫌いですっごく冷酷だったけど、りんちゃんと出会ってから少し変わったのよね。今もこうしてりんちゃんのピンチにはすぐに駆けつけてくれるし!」
すると、茅が椛の袖を引っ張った。
「椛様、この間の私達を狼から救ってくれたのは、あの妖怪です!」
「殺生丸、本当に昔と変わったわよね。やっぱり、りんちゃんのおかげかな。」
椛は二人の言葉に黙っていた。
「茅さん!怪我はなかった?」
かごめの家に、りんが入ってきた。
「はい、大丈夫です!」
「りんちゃん、殺生丸は帰ったの?」
「いいえ、まだ外にいると思います!茅さんが心配で。」
すると、椛は立ち上がり外へ出て行った。