第5章 修羅の道を歩む巫女
「ふふふ…見つけたぞ、椛。」
雲の中心から男の声が聞こえた。
みな椛に視線をやった。
「…誰だ。私を知っているのか。」
雲の中心から男が現れた。
「我が名は雲外鏡。そなたが先日湖で殺した妖怪は我の弟分。まさか人間の女に殺されるとは。弟分の仇だ。」
「あの時の妖怪か…」
シュンシュンシュン!!!
瘴気に纏われた雲が、椛目掛けて放たれた。
バシッ!!!!
かごめが瘴気の雲に弓を放った。
「飛来骨!!!」
ガガガっ!!!
「珊瑚ちゃん!」
「…あなた達は一体…」
かごめと珊瑚の戦いっぷりをみて、椛は驚いた。
「私たちはほんの数年前まである妖怪を追って旅してたの。だからこういうことには少し慣れっこなのよ!でも、今日は犬夜叉がいないから困ったわ。」
バシッ!バジっ!
そう言いながら、かごめは次々と矢を放った。
「ふははは、少し放った面白い戦いになりそうだな。」
雲外鏡は妖怪を放った。
「…くそっ」
椛も弓矢を引いて戦った。
「切りが無いぞ!!」
楓が叫んだ。