第5章 修羅の道を歩む巫女
椛と茅を含めて、楓の家で夕飯を食べた。
茅とりんは年も近いのですぐ仲良くなり、二人で後片付けを始めた。
「椛殿と茅はこの家で休むといい。わしは今晩はかごめの家で世話になるかのう。」
「わざわざ申し訳ない。有難く、休ませてもらいます。」
「じゃあ椛さん、茅ちゃん、おやすみ!」
かごめが楓の家から出ようとした時、
「………っ?」
ピタッ…
かごめの動きが止まった。
ザワ……
「…かごめ殿も気付きましたか。」
椛が静かに言った。
「何…この邪気は。」
外に出ると、空に真っ黒な瘴気の雲が渦を巻いていた。
ゴゴゴゴゴ…
「あれは…?!」
「りん、茅、部屋に入っておれ!!」
「は、はい…茅さん、こっち!」
りんは茅を連れて部屋に入った。
「犬夜叉と弥勒様がいない時に…!」
かごめは、急いで弓を取りに戻った。
「楓様!!何事?!」
珊瑚も駆けつけた。