第5章 修羅の道を歩む巫女
楓とりんとかごめは人が集まる所まで行った。
「どうした?」
村人に囲まれた女性と少女。
「あ、楓様。こちら巫女様です。今日泊まる所を探しているとか。」
椛と茅は、楓にお辞儀した。
「巫女とな。では、とりあえずわしの家に来るといい。」
「かたじけない。」
椛と茅は、村に入って行った。
「歩き巫女?」
かごめが椛に聞いた。
「はい。私と茅は妖怪に困ってる人達を助けながら旅をしています。」
「ほぉ…幼い日のわしと桔梗お姉様のようじゃ。」
楓が懐かしむように呟いた。
「私の夫と、かごめちゃんの旦那も椛さんと同じような仕事をしてるんです。」
珊瑚が双児をあやしながら言った。
「そうですか。ではこの村は安全ですね。」