第4章 いつまでも一緒
「りん!」 「りんちゃん!!」
家に帰ると、楓やかごめが迎えた。
「楓様…」
「大丈夫か?!心配したぞ…」
殺生丸はりんを部屋にゆっくりと降ろした。
「すみません…心配かけて。」
りんはしゅんとして謝った。
「昼間にいきなり城から使いの者が来て、りんはこれから城で暮らすと言い出してな…驚いておったんだ。やはりあの男、そういうつもりでりんを城に誘ったんじゃな…」
楓の話に殺生丸は不快そうな表情をした。
「でも、殺生丸様が助けに来てくれたから…」
りんは、弱々しく殺生丸を見上げた。
殺生丸は何も言わずに部屋を出て行こうとした。
「殺生丸様っ…!もう、行っちゃうの…」
りんの言葉に殺生丸の足が止まった。
「……かごめ、今夜はそなたらの家に泊めてもらうとするかのう。」
「そうね!じゃありんちゃん、ゆっくり休むのよ!話はまた明日聞くわ!」
そう言って、楓とかごめはそそくさと家を出て行った。
部屋の中には、殺生丸とりんの二人だけ。