• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第4章 いつまでも一緒



そして、隣で怯えて動けなくなっている上様を、殺生丸は睨みつけた。


「な、なんと、もののけなどに心を奪われるとは…!人と妖怪が共に生きてゆけるわけなかろう…!」

上様は吐き捨てるようにりんに向かって叫んだ。


りんは、ゆっくりと殺生丸から顔を離した。

そして、上様の目を真っ直ぐに見て言った。


「共に生きて行ける…!」



殺生丸は、りんを抱き上げた。



「りんは連れて行く。」


そう言って、城を後にした。



りんは殺生丸の腕の中でシクシクと泣いた。


「…ぐすっ…殺生丸様っ、ありがとう…怖かったよ〜」


殺生丸は優しくりんの頬を撫でた。



「もう、村から出るな。」


「うんっ、」


/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp