第4章 いつまでも一緒
そして、隣で怯えて動けなくなっている上様を、殺生丸は睨みつけた。
「な、なんと、もののけなどに心を奪われるとは…!人と妖怪が共に生きてゆけるわけなかろう…!」
上様は吐き捨てるようにりんに向かって叫んだ。
りんは、ゆっくりと殺生丸から顔を離した。
そして、上様の目を真っ直ぐに見て言った。
「共に生きて行ける…!」
殺生丸は、りんを抱き上げた。
「りんは連れて行く。」
そう言って、城を後にした。
りんは殺生丸の腕の中でシクシクと泣いた。
「…ぐすっ…殺生丸様っ、ありがとう…怖かったよ〜」
殺生丸は優しくりんの頬を撫でた。
「もう、村から出るな。」
「うんっ、」