• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第4章 いつまでも一緒



「……えへへ、殺生丸様と二人きりだ。」

りんは少し恥ずかしそうに笑った。


「もう寝ろ。」

殺生丸はりんに言った。


「はい…殺生丸様も、一緒に寝よう?」

りんからの可愛い誘い。

殺生丸の心が一瞬揺れた。



りんは布団を敷いて中に潜り込んだ。

殺生丸はりんの隣に座った。


「殺生丸様が助けに来てくれて、嬉しかった。」

りんは寝転んで下から殺生丸を見上げた。


殺生丸はりんが押し倒されている所を思い出した。

りんの涙、はだけた着物…全てが殺生丸を苛つかせた。


「殺生丸様…手、握ってもいい?」

りんは布団から手を出して、殺生丸の手を握った。


「殺生丸様が近くにいてくれると、安心する…」


りんはぎゅうっと殺生丸の手を握りしめた。



人間と妖怪。

共に生きていくことは、難しいかもしれない。

でも、殺生丸様となら、生きて行ける。


どこまでも、一緒だもん。

何処までも…



「おやすみなさい、殺生丸様。」




おわり

次ページあとがき
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp