第4章 いつまでも一緒
「ただいまー」
仕事を終えて、りんが家に戻った。
「おかえり、りん。今日は遅かったな。」
「はい、仕事がたくさん残ってて。」
りんは井戸の水を飲んだ。
サァァ…
部屋の中に、風が吹き込んできた。
「殺生丸が来たようだな。」
楓が外を見て言った。
「はい、いってきます!」
りんは嬉しそうに家を出た。
「殺生丸様っ!」
家の前に、殺生丸が立ってりんを待っている。
りんは殺生丸に駆け寄った。
「こんばんわ♪」
村の外れの川辺を二人で歩いた。
「殺生丸様、昨日は着物をありがとうございます。」
殺生丸は何も言わず黙ってりんを見つめた。
「すっごく気に入りました!明日さっそく着ようと思います!」
殺生丸は不思議そうな顔をした。
「りん、昼間はお城で働くことにしたんです!仕事は大変だけど、楽しいです!」
りんは嬉しそうに殺生丸に話した。
「いつもは、雑用はみんな同じ着物を着るんですけど、明日はいつもより早く来て、それに着物を一枚持ってくるように言われたんです。何でだろう…」
りんの話に、殺生丸は少し表情を歪ませた。
「あ、殺生丸様っ邪見様は元気ですか??」
「ああ。」
その後も、りんが一方的に殺生丸に話しかけ、殺生丸は黙ってりんの話を聞いていた。