第4章 いつまでも一緒
りんは一日中小夏に教わりながら城の仕事を行った。
掃除に洗濯、食事の用意。
気がついた時には、あっという間に夕方になっていた。
「りん、お疲れ様!明日もよろしくね。」
「はい!失礼します。」
小夏にお辞儀して、城を出た。
「あーっ!疲れたなぁ。」
りんは、うーんと伸びをした。
「ただいまぁっ!」
「おかえり、りん。」
「おかえりなさい、りんちゃん。」
家では、楓とかごめが迎えてくれた。
「どうじゃった?りん。」
「大変だけど、やり甲斐がありました!明日からも頑張ります!」
りんはガッツポーズして見せた。
「そう、よかったわね!りんちゃんよく働くし、お城の人も大助かりよ!きっと!」
「えへへ♪」
「…あの、街で声をかけてきた使いの者には会ったか?」
楓がりんに聞いた。
「いいえ、その方には会いませんでしたよ?」
「そうか、ならいいんじゃ。」
「……??」