第4章 いつまでも一緒
「ここで暫く待つんだ。」
案内された部屋にりんは座った。
りんは緊張した様子で待っていると、女の人が入って来た。
「お前か、今日からここで働くというのは。」
女の人は、りんのことをまじまじと見た。
綺麗な柄の着物に、美しい顔立ち。
年は、かごめや珊瑚より少し上くらいか…
「はい!りんと申します!」
りんは頭を深く下げた。
「りんか、よし。励むが良い。」
「失礼します。」
部屋に、りんと同い年くらいの少女が入って来た。
年は若く見えるが、落ち着いていて大人の雰囲気を感じる。
「この者の名前は小夏だ。小夏から色々と指導を受けるといい。」
小夏はりんに向かって頭を下げた。
「よろしくおねがいします!」
りんも、小夏にお辞儀を返した。