第4章 いつまでも一緒
「いってきます!楓様。」
「ああ、気をつけてな。」
りんは嬉しそうに家を出た。
今日からりんは城に働きに行くことになった。
夕方くらいまで働いたら、夜は家に帰ってもいいということになっていた。
りんはいつも自分を家に置いてくれる楓に申し訳ないと思っていた。
働いて、少しでもお金を稼げたらいい。
りんは気合を入れて城まで向かった。
「…うわぁー」
目の前には、立派な門。
始めて見る城に、りんは驚いた。
「そこの者、城に何か用か?」
門の前で立っている男に話しかけられた。
「あ…えっと、私今日からここで働くことになりました、りんと申します!」
「そうか、ならば案内しよう。」
りんは男に着いて城の中へと入って行った。