第19章 守るもの
「どうしたんですか?私も楓様の所へ行こかと思っていたんです!」
「今日は犬夜叉も弥勒様も外へ出ていて、りんちゃんの顔見に来ようかなって。」
はい、とかごめはりんに籠を渡した。
布を取ると、たくさんの梨が入っていた。
「わぁ!美味しそう。さ、中に入って下さい!」
葉月がいない為、りんは台所でお茶を淹れた。
お土産の梨も切ってお皿に並べる。
「お待たせしました。」
「ありがとう。殺生丸はいないの?」
かごめの質問に、一瞬りんの表情が曇った。
「…殺生丸様は朝から出かけてます。」
そんなりんの様子に、かごめと珊瑚は顔を見合わせた。
「わぁ、この梨すっごく美味しいです!」
「よ、よかった!葉月さんも今日はいないのね?」
かごめは辺りをキョロキョロした。
「葉月は殺生丸様のお母様の屋敷に行っているんです。そうだ、葉月も明日まで帰らないし、夕飯食べて行って下さいね!」