第19章 守るもの
りんは布団に入ると、椅子に腰掛けて外を眺める殺生丸を見つめた。
殺生丸様…りんに触れてくれない。
布団をぎゅっと握りしめる。
人間のりんが、殺生丸の子どもを授かることは身体にかなりの負担がかかる。
一度流れてしまうと、次は出来にくいと楓から話を聞いたことがあった。
最近、以前のように、やはり自分なんかが殺生丸の妻となってよかったのかと、考えてしまう日々が続いていた。
大妖怪である犬妖怪の血を、絶やしてしまうことを。。
暫くして、りんが眠りにつくと、殺生丸はりんの頬をそっと撫でた。